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転職ノウハウ2022.09.09

【キャリアアップコラム Vol.12】U・Iターン転職成功者に学ぶ、熊本で豊かな人生を手に入れるために必要なこと

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こんにちは。リージョナルキャリア熊本のコンサルタント、桝永です。

先日、弊社でU・Iターン転職支援をさせていただいた方々を対象に、移住・転職後の仕事や暮らしについてのアンケートを実施させて頂きました。

「会社や仕事に満足している?」「豊かな生活を過ごせている?」「熊本に帰ってきて良かったと思っている?」-そんなことをお尋ねしたところ、とても興味深い回答を集めることができました。

▼詳しいアンケート結果はこちらからご覧ください。

【熊本U・IターンブログVol.12】U・Iターン転職後の「仕事」「お金」「生活」に関する満足度調査レポート|リージョナルキャリア
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熊本へのU・Iターン転職を支援するキャリアコンサルタントがお届けする地域情報・キャリア情報ブログです。
https://rs-kumamoto.net/staffblog/kumamoto_uivol11ui.html

このアンケート調査をきっかけに、転職者の方々から久しぶりにお話を伺ったところ、大半の方にとって満足度が高いものだったという結果に、一安心しました。

<回答者の声>

  • ・仕事にやりがいを感じている
  • ・家族と過ごす時間が増えた
  • ・仕事帰りに奥さんと蛍を見に行った
  • ・一旦下がった年収も3年で戻った
  • ・マイホームを建てた

とはいえ、すべてが順風満帆とは行かず、転職当初はさまざまな困難も伴ったようです。例えば、「転職だけでも大変なのに、転居が伴う転職はさらに大変だった」といった声が多く聞かれました。

<回答者の声>

  • ・新しい仕事だったから覚えるのが大変
  • ・仕事の範囲が広く、人材不足も重なり残業が増えた
  • ・社長からの期待感が高すぎてプレッシャーに感じた
  • ・仕事に対するコミットが低い方が多く、意識改革に苦労した
  • ・年収が下がり、家庭内で喧嘩が増えた
  • ・車通勤も渋滞がひどい

ではなぜ、そんなに困難な状況に見舞われたにも関わらず、今は幸せだと感じているのでしょうか?どう乗り越えたのでしょうか?

それをお尋ねしたところ、ほとんどの方から「強い覚悟をもって自分で決めたのだから、と"モチベーション"を上げて新しい仕事にも新しい生活にも取り組んだ」という答えが返ってきました。


U・Iターン転職者から聞かれた「モチベーション」ということについて語るとき、よく引き合いに出されるのが、アメリカの心理学者エドワード・デシの「動機づけ論」です。

これは、人が高いパフォーマンスを継続的に生み出すには、金銭などの報酬による「外発的動機付け」ではなく、その人の内面に芽生えた興味や関心から行動が促される「内発的動機づけ」が必要である、というものです。

彼の著書『人を伸ばす力 - 内発と自律のすすめ』(エドワード・L・デシ、リチャード・フラスト著 桜井茂男 翻訳/新曜社)には、この「内発的動機付け」の3要素が紹介されています。

1:自律性

自分の仕事を自分で決めていくことができるとやりがいが高まると言われています。会社や上司の方針で納得感のないことをやらされていると感じているのではなく、自分が裁量を持って仕事を進めている時、人は充実感を感じます。また、職位が上がり、周囲の信頼を得られると、裁量が得られ、自律的に働けるようになります。

2:有能感

自分がやっている仕事が周囲に評価され、売上や顧客の変化につながっている手ごたえを感じていると、やりがいを感じることができます。直接顧客の笑顔を見ることができ、提案が通り、手がけた商品が形になる瞬間を喜びとして語る方も多くいらっしゃいますが、このような瞬間は有能感が満たされていると言えます。

3:関係性

他者から信頼され、尊重されていると感じながら働けているかということです。同僚や上司との人間関係が良好であると、この組織で働いている状態にやりがいを感じることができます。

こうした「内発的動機づけ」の3要素を感じられなくなると、転職を検討しはじめる人もいらっしゃると思いますが、U・Iターン転職をした人がこうした要素を得て、新たな仕事に対してモチベーションを持つに至るまでには、いくらか時間が必要かもしれません。

しかし、地場の経営者は、大きな期待感を持ってU・Iターン者を採用していることは間違いありません。そのため、早くから裁量権を得られたり、リーダーシップを発揮するシーンは多くあるでしょう。

実際、そういったチャンスを活かして転職後数年で執行役員や部門責任者になったという事例もあります。

その方々に、転職後、どのようにモチベーションを上げていったのか尋ねたところ、以下のようなお話を伺うことができました。

  • ・まずは組織に馴染むことに注力した
  • ・仕事を任せてもらえるように、関係構築をしっかり行った
  • ・自身の市場価値を高めることではなく、会社のため、地域のために役に立ちたいという想いの強さが今を創り出した

転職、特にU・Iターンの場合は、慣れない環境に戸惑うことも多いかもしれません。しかし、これまでと比較して、あれがない、これがないと嘆いていては、周囲から認められることも、新たな生活が確立できることもありません。

まずは新しい環境に適応するための覚悟を持ち、一つひとつの困難やギャップを乗り越えていく。そして徐々に、仕事に対するモチベーションを形成していく。こうした芯の強さが、U・Iターン転職においては特に大切なのではないかと思います。

お役立ち情報

熊本で転職を検討されている方は毎週相談会を実施しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

<U・Iターン転職個別相談会>

熊本出身・在住のコンサルタントが、U・Iターンや転職についてのご意向をお聞きしながら、転職の成功に向けて適切な情報をご提供させていただきます。

※個別面談(最大1時間)

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この記事を書いた人

チーフコンサルタント 
桝永 健夫

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