転職成功者インタビュー

株式会社RKKCS
森下明日香さん(仮名・広報) 42歳

広報のキャリアアップと子育ての両立を目指した戦略的転職活動。

熊本のIT企業で広報グループのグループ長として活躍している森下さん。未経験業界への挑戦にも関わらず、入社早々から社内外の広報改革を主導し、わずか1年で広報グループの正式な立ち上げを実現した。

そして現在、社内報の刷新やイベント企画、社外向けブランディングの強化など、幅広い施策を中心となって推進している。

転職活動は自分という「商品」を企業に提案する場でもあると考えていた森下さん。自分の「売り」を明確にし、戦略的に転職活動を行うことで理想的な転職先を見つけた転職ストーリーには、地方で自分らしく働きたい方にとって多くのヒントが詰まっている。

※本記事の内容は、2025年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
4回
活動期間
エントリーから内定まで71日間

転職前

業種
コンサルティング
職種
広報・事務総合職
業務内容
中小企業のPR・マーケティング支援を担当

転職後

業種
SIer
職種
広報(広報グループ長) 
業務内容
社内外のブランディング

「自分の経験が確実に活かせる」手応えを感じられた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

広報グループで社内外のブランディングを担当しています。社内向けには、紙とWebの社内報の制作、社内イベントの企画運営、CSR活動の推進など、従業員のエンゲージメントを高める施策を実施しています。

一方、社外向けにはプレスリリースの発信、SNSやホームページの更新、ロアッソ熊本のスポンサードなど、企業認知度向上に取り組んでいます。

今年度からはグループ長として広報戦略の立案やメンバーマネジメントなど広報グループの体制づくりにも携わっています。

入社前のご経歴を教えてください。

新卒で総合広告代理店に入社し、営業やクリエイティブ(コピーライター・プランナー)業務に従事。 その後、外食チェーン企業や通信販売会社にて広報・宣伝担当として、セールスプロモーションや社外広報、社内広報業務の経験を積みました。

前職は東京のコンサルティング会社で事業戦略・PR関連のコンサルティングを担当しながら、他の事業会社2社の統括マネジメントにも携わるなど、広報一筋のキャリアを歩んできました。

転職のきっかけは?

前職は東京のベンチャー企業でリモート勤務。自由度の高い働き方ができていましたが、毎月東京出張がありました。

徐々に子どもたちの不安が大きくなってきて、やはり「何かあったときに親が家にいる」という環境が必要だと感じるようになりました。

また、小さな会社だったので担当業務が広がり、広報としてのキャリア形成が難しくなってきました。

自分の専門性を磨き直したいという強い想いもあり、子育てが少し落ち着いたタイミングで、もう少し長期的な視点でキャリアを考えたのがきっかけです。

転職活動はどのように進めましたか?

いくつかの転職支援会社を使い分けながら活動を進めていました。熊本でのサポートに関しては、リージョナルキャリア熊本一択でした。

実は夫もお世話になっており、求人が出ていない企業にも「こういう人材がいますよ」とコミュニケーションを取ってくれていたのを聞いて、頼りになりそうだと感じました。

一方で、フルリモートで働ける東京本社の求人案件も視野に入れていたので、全国大手の転職支援サービスにも登録して情報収集をしていました。

今の会社に決めたポイントは?

カジュアル面談の時点で企業が困っていることや課題がとてもクリアになり、「自分の経験が確実に活かせる」という手応えを感じたからです。

入社前の私に、「こんな課題がある」と正直に話してくれたことで信頼できると思えたことも大きかったです。

また、リモート勤務や時短制度など、働き方への理解も非常に高く、家庭と両立できる環境が整っていることも決め手でした。

カルチャーの違いを乗り越えて広報改革を推進。

転職していかがですか?

入社して本当に良かったと思っています。まず、仕事が楽しいですし、裁量も大きく、「やったほうがいい」と思ったことは基本的に自由にやらせてもらえます。

現状、未着手の課題が多くあり、そこに対して自分が提案して実行できるのは非常にやりがいがあります。

社長が広報の重要性を理解してくれているため、直接話をして方向性の確認や提案がしやすい環境があるのは本当にありがたいです。

困っていることや課題はありますか?

前職はベンチャーで、とにかくスピード重視の環境だったこともあり、当初は時間軸の違いに戸惑いはありました。

また、IT業界や自治体向けのビジネスということもあり、自社が提供しているシステムの内容や市場の理解は今でも大きな課題です。

これまで広報活動が手薄だったので、広報活動の意義や必要性を理解してもらうために、最初は情報発信を大量に行い、変化を実感してもらえるよう意識しました。

とにかくPDCAをすべての業務で徹底し続けているうちに、「いろいろ頑張ってるね」と社内で言ってもらえるようになって、他部署からも「こういう社内向けのお知らせを広報で出してもらえませんか?」といった相談が来るようになりました。

広報は単に「伝える」だけでなく、「しっかり伝わるようにする」ことが大事だと思っていて、その土台作りとして最初の1年間はとにかく手を動かしてきました。

これまでの会社でも、いろんな広報のやり方を試してきましたが、今回もその経験が活きたと思っています。

生活面の変化はありましたか?

リモート勤務が基本で、出社は週1~2回程度。出張もほぼなくなり子育てとの両立が非常にしやすくなりました。

有給休暇も初日から20日付与されるなど、制度面も柔軟で驚きました。時短勤務者の実働に応じた給与計算や賞与の仕組みも公平で、働きやすさとやりがいが両立できる職場だと思います。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分の中で「何を優先したいか」を明確にすることが大切だと思います。働き方、やりたい職種、スキルアップ、報酬、育児との両立など、何を軸に転職するのかをはっきりさせることで企業選びもブレません。

それと、自分の「売り」をきちんと把握すること。転職活動は自分という「商品」を企業に提案する場でもあるので、その商品の強みや特徴がどこにあるのかを明確にしておいた方がいいと思います。

「やりたい」だけではなく、「相手が困っていることに対して、自分が何を提供できるか」という視点が必要です。その課題解決に自分のスキルがどうフィットするかがはっきりしていないと企業に選ばれにくいからです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
桝永 健夫

森下さんは、広報という専門領域に対して非常に強い責任感と主体性を持ち、前職までの経験を踏まえて「確実に成果を出せる環境」を戦略的に選ばれている話が印象的でした。

転職相談に来られるほとんどの方が「やりたい」を重視しています。「できること」から入社し、成果を出して評価を得ることで「やりたいこと」にチャレンジできるという発想は、これから仕事選びをする際に参考となるはずです。

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