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熊本発「デジタル×EC」で売上100億円を目指すRITAグループの挑戦。

RITAグループホールディングス株式会社
代表取締役社長 倉崎好太郎

更新日:2026年4月15日

熊本学園大学卒業後、大手警備会社を経て、2007年に個人事業としてEC事業を開始。2010年、株式会社利他の蔵(現:RITAマーケティングパートナーズ)を設立し代表取締役に就任。2012年には株式会社利他フーズ、2015年に株式会社RITA-STYLEを設立。2020年に持株会社であるRITAグループホールディングス株式会社を設立、代表取締役社長兼グループ代表を務める。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。  

デジタル×ECを軸に多角経営を行うRITAグループ。

RITAグループは、大きく三つの会社で構成されています。持ち株会社であるRITAグループホールディングス株式会社、D2C型Webデベロップメント事業やヘルスケア事業を展開する株式会社利他フーズ、法人や自治体向けにECコンサルとふるさと納税支援事業を行う株式会社RITAマーケティングパートナーズです。

利他フーズでは、自社ECサイト「熊本馬刺しドットコム」を運営し、馬刺し通販で日本一の売上を達成しました。また、馬肉を活用した高級ペットフード「健康いぬ生活」を展開し、プレミアムペットフード市場に参入しました。

RITAマーケティングパートナーズではAmazonに特化したECコンサルや運営代行を中心に、ふるさと納税支援事業も展開しています。

地方に新しい“あたりまえ”をつくり出し、グループ売上100億円を目指す。

私たちは、グループ全体として売上100億円という目標を掲げており、その実現のためには既存事業を堅実に育てつつ、新規事業やM&Aにも取り組む必要があると考えています。

まずは既存資産や顧客基盤とシナジーが出る領域から取り組んでいきます。例えばペット事業では、ワンちゃん用のベビーカーを海外メーカーと連携して販売しています。

ペットフードに限らず、飼い主さまとの関係を長く続けていくため、フード以外でも喜んでいただける価値を生み出し、「ご縁を切らさず、より豊かな生活を提案できる商品を届けたい」という想いで取り扱いを始めました。

また、時代や事業ステージの変化を踏まえ、ビジョンや行動指針も刷新しました。新ビジョン「地方に、新しい“あたりまえ”を。」には、地方企業でも給与水準・働き方・仕事の質で日本・世界基準を目指すという強い意志が込められています。

AIやデジタルツールを活用し、人にしかできない価値をつくる。

私たちは、AIやデジタルツールを活用し、「決算書に載らない価値資産」を磨くことを目標としています。

「熊本No.1のAI活用企業へ」プロジェクトを立ち上げ、1年後に20%、3年後に50%の業務をAI化する目標を掲げました。

「使いたいAIがあれば全部使っていい」というスタンスで、社員に自由に使ってもらっています。

すでに資料作成や画像生成、定型メールの返信などをAIに任せ、社員は「人にしかできない価値」を創出する業務に注力しています。

人の五感や感性、創造性を活かす仕事こそ、これからの時代に求められると考えています。

また、上場準備も進行中。現在はN-3期(直前々々期)で、計画通りなら3年半後に上場予定です。

上場の目的は単なる資金調達ではなく、社会的信頼性の向上と、「働いている会社を誇れる」という社員の声に応えること。上場はゴールではなく、私たちの挑戦を支えるひとつの手段なのです。

社員ファースト&オープン文化が創る組織の魅力。

従業員のウェルビーイング向上とコミュニケーション活性化を目的に、本社オフィスの増床リニューアルを行いました。オフィスは壁をなくして自然な会話が生まれるように設計しています。

月次報告会では社長自ら全社員へ直接メッセージを発信。チャットのクローズドコミュニケーションは禁止し、情報をオープンにする風土を根付かせています。

こうした取り組みが、挑戦しやすく、一人ひとりが主体的に働ける職場環境を生み出しています。社員一人ひとりが心身ともに健康で、パフォーマンスを最大限発揮できる環境こそが企業の成長を支える基盤であると考えているからです。

また、経営理念として第一に掲げているのが、「全従業員の物心両面の幸せを追求する」で、これも社員ファーストです。

そもそもなぜ会社を経営するのかを考えると、やはりまずは関わる人たちを幸せにすることが重要だからです。

ただこれは、全従業員を「会社が」幸せにするという意味ではありません。全従業員が全従業員の幸せを追求する、という考え方です。

求めるのは「磨ける人材」─RITAグループの採用観。

私たちが求める人材像は、ひとことで言えば「磨ける人」です。

営業で成果を出せる人はもちろんですが、営業企画・商品企画・業務設計といった「後方支援」を担える人材も強く求めています。

決算書に載らない資産、つまり「人・仕組み・顧客リスト」などを、どう磨きこめるか。そのために力を発揮できる方に来ていただきたいと考えています。

最近は「オープンポジション採用」を導入し、入社後に全社を見渡した上で、その人がもっとも輝ける場所を一緒に見つけるスタイルも取り入れています。

上場準備も含め、社員が「誇れる会社」を目指し、職場環境整備とチャレンジする企業文化を創り上げていきます。

編集後記

チーフコンサルタント
田尻 由美子

地方発ながらデジタル×ECという強みを武器に「売上100億円」や「上場」という大きな目標に挑む姿に強く感銘を受けるインタビューでした。

マーケティング力を軸に、多角的な事業展開と社員ファースト・地域貢献という価値観を両立させるその姿勢は、地方企業が抱える情報格差や人材育成の壁を乗り越えるための重要なポイントだと感じました。

地方から世界標準を目指す、その挑戦や今後の成長ストーリーにも注目したいと思います。

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